フルーツがテーマのロゴマークの作り方

ロゴマークの制作ではテーマを考え、そのテーマに沿って最良の方針を考えて進めていくのが大切です。フルーツをテーマにしてロゴマークを作りたいときには、どのような方法で制作を進めていくと良いのでしょうか。この記事ではフルーツをテーマにするケースに特化して、期待しているようなロゴマークを作るコツを紹介します。

フルーツのロゴマークを制作するケース

ロゴマークの制作をするときには目的に合わせてデザインするのが重要です。フルーツのロゴマークを制作しようと考えるケースについてまずは大まかに見ておきましょう。最も典型的なのはフルーツが関連している会社のロゴマークを作ろうとしているケースです。

フルーツの輸入販売をしていたり、缶詰やパウチ食品の製造をしていたり、フルーツジュースやワインの生産をしていたりする企業ではフルーツがシンボルとして適しているでしょう。特定の種類のフルーツに特化しているときだけでなく、全般的に取り扱っている場合にもロゴマークに活用できます。

一方、地域振興のために特産品のフルーツのロゴマークを制作した事例もあります。地元の象徴としてのロゴマークにしていることもあれば、そのフルーツの生産者や販売者が販売促進のためにロゴマークを使えるようにしたこともあります。

地域全体として取り組むにはロゴマークがあるとシンボルになるので効果的です。地域だけでなく全国的にも知ってもらうのに役に立ち、ブランディング効果も得られます。新品種のフルーツを発見し、地域で協力して全国に売り出したいといったときにもロゴマークを作るシーンとして典型的です。

また、フルーツに関連する製品開発に成功し、ロゴマークを作ってマーケティングやブランディングに活用したいというケースもあります。フルーツを使った食品や飲料だけが候補ではありません。フルーツのカッティングを自動でできる機械やフルーツをテーマにしたゲームなどの制作をした場合にもロゴマークとしてフルーツを活用できます。

フルーツは一般の人にとってなじみ深くて記憶に留まりやすいメリットがあるので、関連性がある製品のマーケティングに使うには魅力的なシンボルです。

ロゴマークの活用シーンに合わせて大枠を作ろう

このように様々なシーンでフルーツをテーマにしたロゴマークを活用可能です。ケースごとにどのようなロゴマークのデザインに仕上げれば良いかは異なりますが、制作を進める上で何に着眼したら良いかを理解するとスムーズに原案を作成できます。

まずは大枠を作るという視点で何を検討したら良いかを順を追って確認していきましょう。

フルーツの種類と数を考えよう

フルーツをテーマにしたロゴマークを制作するときにまず重要なのは、目的に沿ったフルーツの種類の選定と個数の確定です。特産品のブランディングをするときのようにフルーツが決まっているなら種類の選定の手間はありません。

しかし、様々なフルーツの凄惨をしている農家や加工食品を作っている企業のロゴマークの場合には、何を選ぶかが大きな問題です。

一種類に限る必要はなく、フルーツバスケットに多数のフルーツを載せたデザインにするといった工夫もできます。それでもロゴに入れるフルーツの種類は決めなければならないので、まずは候補を絞り込みましょう。同時に検討する必要があるのがフルーツの数です。

りんごを使うとしたら何個ロゴマークに入れるのかを考えれば良いですが、ぶどうの場合には実の数と房の数を両方とも考えなければなりません。ぶどうの実は並べ方も重要で、6個の実を三角形に整列させる方法もありますが、多数の実をランダムな形で並べることも可能です。

実の大きさも一つずつ違うサイズにすることも、全部統一したサイズにすることもできます。大まかに種類と数をまず決めましょう。細かい房の大きさや形、並べ方などといった部分はデザインを作りながら試行錯誤をした方がより良いロゴマークに仕上がります。

リアリティとイメージのどちらを取るかを考えよう

ロゴマークにフルーツを用いるときに特に重要なのが、リアリティとイメージのどちらを選ぶかです。写真のようなリアリティを重視してロゴマークをデザインするか、イラストとしてフルーツを描いてイメージを大切にするかを考えてみましょう。

リアリティを重視してデザインすると重厚な印象を与える仕上がりになるのが一般的です。会社のロゴマークにすると歴史があって存在感が大きいというイメージを抱かれる可能性が高いでしょう。地域の特産品に用いると伝統があるフルーツのブランドだという印象を与えます。

それに対してイラストにするとどのような描き方をしたかによって与える印象が大きく変化します。あまり細かいところまで描かずにシルエットを重視すると、その概形から受ける印象やフルーツそのものに対して持っているイメージが伝わるでしょう。

詳細まで描いたフルーツにすると表現の仕方に応じて柔らかさや美しさ、明るさや重厚さなどの様々なイメージを与えることが可能です。重々しいイメージを与えることは少なく、リアリティを追求した場合よりもカジュアルな雰囲気になるのも特徴です。

歴史や伝統を重んじたいならリアリティ、親しみやすさや表現の多様性を大切にしたいならイメージを重視すると良いでしょう。

テキストとフルーツの兼ね合いを吟味しよう

ロゴマークの大枠を作る際に最後に重要になるのがテキストとの兼ね合いです。ロゴマークにはテキストを盛り込むことがよくあります。会社名や地域名、ブランド名などが代表的ですが、テキストを入れるかどうかをまず決めましょう。

そして、テキストを入れるならフルーツと合体させるか、別途テキストだけ組み合わせるかを考えるのが重要です。フルーツは使い方によっては文字にすることもできます。フルーツの輪郭に文字を埋め込むことも、内部に文字を入れることも可能です。

このようなやり方をするか、テキストを独立させるかを決めるとロゴマーク全体のイメージを整えやすくなります。

大枠ができたらロゴマークの制作を始めよう

フルーツをテーマにしてロゴマークを制作するケースは多数ありますが、どの場合にも基本的な大枠の決め方は同じです。制作をする前にここで紹介したような観点でフルーツの使い方をはっきりとさせると具体的なデザインに落とし込みやすくなります。

何を伝えるロゴマークにしたいのかもよく考えて大枠を作ってからロゴマークを始めましょう。